8/05/2016
翻訳と "quality assurance"
良く翻訳会社から「チェック」が依頼されます。
この「チェック」は結局何の作業を指しているかが翻訳会社の人たち(大半)知らないようです。
先日ある翻訳会社にチェック済みの原稿を納品した際に付けたコメントの一部をここで紹介します:
「一応「原文」の「翻訳」はなっているが、原文がが極めて曖昧(不正確)であるため、ドイツ語翻訳文は恐らく著者(企業)が言いたい事を反映していません。
「翻訳」文は基本的問題ないが、原文が不可解な所あるから、当然訳文も更に分からなくなります。
翻訳者はちゃんと約束通り(約束よりよく!)翻訳しましたが、それだけじゃ助かりません!
例えば:
"XXX(機械の事) will keep the alarm ..." この "keep" は「値を記憶する」それとも「状態を維持」するでしょうか?
"If the XXX is faulty ..." この "faulty" は訳文に「正しく作動しません」となっている事が原文より良いですが、果たして著者は何を言いたいのでしょうか。
* 全文(!)はどちらかと言えば「日本語の思考パターン」に基づいた文脈(sentence structure) になっている。
自然な英語やドイツ語はそれぞれの文章は前後を入れ替えて構成すべきでしょう。(自慢ではないが、私は普段そうやって文章を「再編制」しながら翻訳します。)
このような(品質)問題に関して品質管理部にも連絡しましたが、どうやら興味ないようです。無論お客さんも原稿を見ての通り一切興味ないようです。
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