最近よく翻訳会社から「部分訳」が依頼される。つまり似た文章は以前もあったため、変更箇所のみ翻訳対処となる。
それはそれでいいですが、今まで見た件数の中では例の「出来ている所」が問題だ。
「出来ている所」は「完成」=手出し不要と言う意味だ。しかし、ちらっと見たところ(本来私のやるべくことではない)で複数 / 多数の妙な箇所が目に入る。
例えば医療分野で使われるポンプ類のマニュアル、恐らくお客さんは勝手に英文を作って、それをドイツ語訳を依頼した、には "Machtschlüssel" と言う単語に出くわした。見たことも聞いた事もない。ネットで調べて、ヒット数も極めて少ないし、出て来るコンテキストは政治かパソコンゲーム。いずれの場合誰が勝手に作った造語だろう。
暫く考えて見ると、私は知らない原文(なにしろ、私の仕事ではない!)では恐らく "power key" となっているではないか。だったら誰でも分かるドイツ語は "Netzschalter" になる。
このような意味不明な「脱線」はきっと会社 =お客さんも、翻訳会社も、値段を抑えて商品を格安に仕上げたい願望に由来するだろう。結果:日本人は自分たちを恥さらしにしてしまう。
ご苦労様だね。
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