2/27/2015

源泉徴収表

毎年春には確定申告と言う楽しみが待っている。日頃払っている保険料や銀行からの証明書などは既に年末に届く。12月31日が過ぎたらその年の仕事量、支払い額と税金が決まってしまう。こちらの事情では出来れば二月半ばにも申告の書類を出したいが、毎年(!)一番問題になっているのは翻訳会社から貰うべき源泉徴収表だ。
翻訳会社が税金が納めているならば、それを出すべきだと私は勝手に思う。実は大半の会社は何も言わなくてもそうしてくれるし、早いものならもう一月中に届いてくる。

しかし、どうしても面倒な手続きと取りたがっている会社もある。
今年(も!)ある会社から源泉徴収表がまだ来ていないからメールで問い合わせた。返事として「一月中に"newsletter"に書いたでしょう:欲しい人は○○さんに連絡してください。」そのnewsletterが添付された。確かにそのような事は書いてあった。
ただし、毎日多数の所から絶え間なく多数の"newsletter"が届いているが、自分に「関係のある」事が書いてあるのは極めてまれですから、そういったものは殆ど見もしない。その件に関してわたしが「悪かった」でしょう。
但し、上記のメール(それなりに長くて、下をちゃんと見なかった)をくれた人に返信して「それで作ってください」と頼んだ。そのまま返事も来ないで何日も経って再度連絡しようと思った所左記のメールを見て、メールの一番したに同じ会社の中の人のメールアドレスが書いてあった。そちらに頼めとも書いた。そうしてから更に二日経って、その人から返信が来て「税理士頼みました」との事。

私は思うのは最初の人が経理、或いは税理士に連絡すれば良いじゃないのか。それ位のサービス心があってもいいのではないでしょうか。私はあの会社から仕事を受ける度、納期より早く仕上げる。この騒ぎのお蔭で確定申告の期限がしまってしまうようになった。

大事なお知らせがあれば"newsletter" ではなく、翻訳会社が登録されている翻訳者一同に「大事なお知らせ」などの件名でメールを送信すれば良いのに。それこそ他社でそうしている。

「検品」と支払い

以前ある翻訳会社からHP内容関連の仕事を受けて、それを納品しても2ヶ月経っても翻訳料が振り込まれない。問い合わせた所で「仕事を依頼した段階でお客さんが検品が終わってHPが出来た時点から2ヶ月後に支払う」との返事が来た。そこで「お言葉」を下記のように返す必要があたと思った。その段階ではお客さんの「検品作業」の進み具合に関する情報は一切なかった。ただ:「まだ終わっていない」との事だった。

「検品」
それは結構です。どこの会社もします。
しかし、70ページ分の「チェックや校正」に2ヶ月以上掛かりますか?
私はこの仕事既30年ほどしていますが、そう言う話は聞いた事も見たこともありません。
「クライアントから今月中にOKが出た場合・・・」
私は今までその作業の終わる「予定」に関して何一つ聞いていません。
今月終わらなかったら来月?再来月?納品してから支払いは4ヶ月後、6ヶ月後、・・来年?

品物を販売している会社に勤めている息子二人、そして商売している複数の患者にも聞きました:
意見が統一しています:そのような条件は「通常の商売」ではあり得ません。

検品:私が納品した「品物」は言葉です。
言葉として「検品」を行うべき=校正。70ページ分の校正は幾らのんびりしても2-3日です。
もし伊勢市はHPの構築、layout、作動チェックなどを行い、それを「検品」と解釈した場合:それは私の仕事と無関係です!

そして「翻訳仕事」の取引は翻訳会社と翻訳者(私)の間に成立している筈ですので、翻訳会社とクライアントの関係は私が理解出来る限りこちらの問題ではないはずです。

参考
(仕事した分のお金を妥当か期間内に頂くのは私個人の戯言だけではないようです)
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/torihiki/daikin.htm
下請代金支払遅延等防止法から抜粋
(3)下請代金の支払期日を定める義務下請代金の支払期日について、給付を受領した日(役務の提供を受けた日)から60日以内で、かつ出来る限り短い期間内に定める義務。
(4)遅延利息の支払義務    支払期日までに支払わなかった場合は、給付を受領した日(役務の提供を受け  た日)の60日後から、支払を行った日までの日数に、年率14.6%を乗じた金額を「遅延利息」として支払う義務。

元の問題についてもここで書いた:2013/8/13
http://transcurio.blogspot.jp/2013/08/blog-post_17.html

2/26/2015

翻訳者のただ働き ・・ 例えばPPTファイル

日頃「翻訳の仕事」と言う名目でそれなりの頻度でパワポイントファイルなどを頂いて「上書き」が頼まれる。お客さんや翻訳会社にとって翻訳者はそのファイルで作業を進めてくれると便利でしょう。
しかし、翻訳者がすべき仕事は「翻訳」であって、レイアウトやその他のファイル操作ではない。翻訳作業は取り分け「言葉」を弄る。ある言語の言葉をできるだけエレガントで忠実他の言語に移す事だ。
PPTファイルの場合大体多数のテキストボックスがあって、その中の文字を「上書き」すると元の文字と今記入した文字が同時に表示され、重なってしまうことがよくある。そして日本語の入っているボックスに横文字を入れてしまうと、ボックスの横幅や縦幅が足りなくて、入力している文字を見たいならば、そのボックスをサイズを一々変えないといけない。
上書きしながら文字を削除したり、ボックスの置くさや配置を換えたりするのは***全て***手間=労力+時間がかかる。
労力と時間のかかる作業は普通「支払う対象」となっているはずだ。通常PPTファイル場合その仕事はDTP作業員を行うべきで、その人はそれなりの給料をもらうのも常識でしょう。
しかし、翻訳者にはそのような作業を「ついで」にやってもらうし、「翻訳料」として支払う対象になったこと少なくとも私は経験したことない。つまり、他者がちゃんと給料貰う仕事をただでやれ依頼です。
それと別にレイアウトなどの作業で気がとられてしまうと「翻訳作業」に悪影響及ぼされることも想像しやすいでしょう。

今の世界では翻訳者として必死に仕事しなければならないだろうから、文句を言わず・言えずでそのような仕事をするか、せざるを得ないかもしれないが、本末転倒だと私は思う。言葉に集中して、翻訳作業が終わってからそういう余計な作業を行うべきだ。

それが嫌だったら、最低翻訳作業以外の作業に対してそれなりの支払いは行うべきでしょう。そうやってただ働きさせられている作業員はさほどいないでしょう。

2/20/2015

Saving time ...

Regularly I get emails / messages including some of the following "abbreviations / net language":

"please give ur price and give information how many words u are able to translate"

That means the writer saved TWO letters = a total of FOUR letters, saving him/her what .. 0.7 seconds? If I may ask, what exactly is done with the "saved" 0.7 seconds? Some reading? Conversation? Writing another mail?

To quote with Erich Fromm, a psychiatrist of German origin who lived and work in the States:
Modern man thinks he loses something - time - when he does not do things quickly.
Yet he does not know what to do with the time he gains -- except kill it.

2/15/2015

翻訳者撲滅運動

ちょっと前に15年以上前に仕事したことのある翻訳会社(WIPジャパン株式会社)から連絡があって、その会社が今度新しいYAQSと名乗っている「オンラインシステム」を作ったから、是非とも登録して欲しいとの事。
過去に何度も今風「クラウドソーシング = cloud sourcing」などの取り組みを見て、何種類に登録したが、どれも - 例外なく! - 奴隷市場だ。
奴隷市場とは: 自分している仕事に対する「報酬」は失礼ほど低い。

失礼→ レートも例外なく1文字/1-1.5円程度。ページ当り5百円程度。神奈川県で法律によって定められた「最低賃金」を下回るだろう。
インドからネット上で掲載されている案件より安い。私は知っている世界中の翻訳者誰人もこのレートで仕事しません。奴隷市場を運営している "Proz.com" でさえ、このようなレートは非常識だと判断しています。そのような「報酬」だと一日36時間働いても生活出来ない状態!

翻訳会社としてよくもそのようなものを提案する。
労働者 = 職人 = 翻訳者(翻訳で生計を立てようとする人はどう言う者だと考えているでしょうか。
このレートで実際「仕事」(Google translate を通して、2-3単語を変えて仕上げる?)をする者がいれば、この取り組みは意図的翻訳職人を撲滅させようとするものにしか解釈しようがない。

ちゃんとした他の翻訳会社と「反社会的勢力排除に関する誓約」を結んで、賛同していますので、私は上記の翻訳会社は反社会的行為を行っていると判断し、登録を抹消するように依頼した。

真面目に仕事をしようとしている翻訳者に告げる:上記の会社と「システム」は危険で避けるべきでしょう。報酬がなくても趣味として翻訳するならばどうぞ。