7/15/2013

クラウドソーシング

先日仕事探しに東京まで言って "Job Fair" と言ったエベントに参加した。幾つかの会社、大半外資系、が人材を探していることだった。
先ず目をつけたのは「翻訳業務をサポート」する人を探していた会社。どのような仕事かと聞いてみてとても信じられない話を聞かされた:
目指しているのは品質ではなく、何より安さ、とその次速さだけだ。通常の翻訳(和英訳、私の場合技術論文など、では単価が原文の一文字当たり9円前後)より遥かに安い:720文字分には2USD=一文字当たり0.2円 → 通常のレートの50分の一!
なのに貰ったパンフレットに(表に): "Would you like to earn money?" そして裏面に:
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しかし、どんなに簡単な文章であっても、720文字分=凡そ2ページの翻訳は2-3分で出来ない。早くできたとしても40分を考えて見ましょう。真面目に翻訳するなら1時間の方が妥当な数字。でもとりあえず40分で考えて見ましょう。時給に直してしまえば凡そ330円。神奈川県便りによると神奈川県の正式の「最低賃金」は840円となっている。一日8時間働いて、週五 日、で月給が5万円・・・
これは "earn money" とは言えるだろうか。月に5万円でどうやって生活すればいいのだろうか。


私は翻訳者としてそのような「奴隷制度」をサポートするのは道徳にもとるとしか思わざるを得ない。
そして「翻訳者」は一種の職人だ。まともな翻訳者はそれなりの「職人気質」があるはず。それはこのような制度=ビジネスで踏み潰されてしまう印象だ。
だがお客さんが喜んでいるのなら、日本や他の先進カ国で真剣に仕事をしている職人が全員失業させられ、残ってしまうのは格安=品質の悪い=意味不明な「翻訳???」それでいいのでしょうか。

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